―― 「ボランティア先生」をしてみました。
私は、「ボランティア先生」をさせていただきました。
このボランティアは、実際に学校で「ボランティアってなんだろう?」という授業をさせていただき、ボランティアの意義について子どもたちと共に考え、ボランティア活動のきっかけを与えることが目的です。
私は今まで「ボランティア」を何気なくしてきていたので、私自身も「ボランティアとは何か」についてじっくりと考えてみたいと思いました。
また、実際に学校現場に伺って、授業をさせていただけるということに魅力を感じ、ボランティアに参加することにしました。
私が「ボランティア先生」でしたことは、大きく分けて「授業づくり」と「授業の実践」の二つです。
「授業づくり」では、子どもたちの発達段階や今までのボランティア経験などを考慮しながら、子どもたちが楽しくボランティアについて学べるように工夫しました。
ゆうあいセンターの職員の方々や他の大学生ボランティアと話し合うことで、さまざまな角度から考えることができ、授業のアイディアを沢山出すことができました。
「授業の実践」では、実際に小学校に行って授業を行いました。
―― 子どもたちに伝えたい「ボランティアをする上での大切な"気持ち”」
実際に授業をするのは初めてだったのでドキドキしましたが、子どもたちの「分かった!」という声を聞いたり、新たな考えを思いついた時の良い表情を見たりしているうちに、緊張もほぐれ、楽しみながら授業を進めることができました。
「ボランティアってなんだろう?出前授業」の中で最も子どもに伝えたかった内容は、「ボランティアをすることで、相手だけでなく自分も笑顔にかわることができる」ということだったのですが、ボランティアをした私自身が自然と笑顔になっており、その嬉しい気持ちを子どもたちに伝えることが出来たことが、何よりも良かったと思います。
「ボランティア」は、相手の気持ちを考えながら相手のためにするものですが、ボランティアをした自分自身も何かを得ることができます。
それが、「ボランティア」の持っているすばらしさの一つだと思います。ボランティア先生をして、私はこの「ボランティア」の持つすばらしさを実感することが出来ました。子どもたちにボランティアについて知ってほしい、考えてほしい、と「相手(子どもたち)のために」ボランティア活動をしていたのですが、知らないうちに、私自身も多くのことを学び、感じていたことに気がついたのです。
他大学、他学部の方々と共に授業作りをする中で、自分とは異なる教育に対する考え方に触れ刺激を受けるとともに、協力してひとつのものを作り上げる楽しさを知ることが出来ました。ゆうあいセンターの方と関わらせていただき、社会のため、市民のために努めておられる姿に、深い感銘を受けました。どうすれば小学生の子どもたちが理解しやすいかな、と一生懸命考えた授業内容を、「分かりやすかった」と言ってもらえたときは、「やった!」と嬉しくなりました。学校の先生から、メンバー同士の打ち合わせでは思いつかなかったような授業のアイディアをいただき、授業づくりの奥深さを感じるとともに、難しさも感じました。私たち大人では気がつかなかった意見が子どもたちから出たときや、新しい視点からボランティアについて考えることが出来たときには、驚き、子どもの思考、発想の柔軟性に驚きました。
このように、ボランティアをしている私自身がさまざまなことを感じ、学ぶことが出来ました。また、活動を通して、自分の新たな一面や可能性を発見できたように思います。学校の先生方や子どもたちからの「分かりやすくておもしろかった」「また来てほしい」という言葉が、期待に応えられたという充実感や自信に繋がりました。そして何よりも、子どもたちの笑顔から元気を沢山もらいました。
ボランティアの持っているすばらしさを実感し、私は以前よりももっともっと「ボランティア」が好きになりました。これからもボランティアを積極的に行っていきたいし、将来学校の先生になったときには、ゆうあいセンターの「ボランティア先生」をゲストティーチャーに招いて、子どもたちに「ボランティアのすばらしさ」を伝えたいです。
(河合美穂)
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