お住まいの地域の、民生委員・児童委員(主任児童委員)さんをご存じですか?
◆民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、「児童委員」を兼ねています。
◆児童委員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行います。また、一部の児童委員は児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」の指名を受けています。
※「厚生労働省」ホームページより引用
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/minseiiin/index.html
このように、民生委員・児童委員(主任児童委員)は、みなさんと同じ地域住民の立場から、生活や福祉に関する悩みごとの相談・援助を行っている地域のボランティアです。
その中で、児童委員(主任児童委員)は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるよう、子ども・子育てに関する悩みに皆さんの立場で相談に応じ、必要な制度やサービスにつなげる役割を担っています。
今回は、笠岡市で主任児童委員として活動されている秋田悦子さん(岡山県民生委員児童委員連絡協議会主任児童委員部会 部会長)に、日頃の活動内容についてお話を伺いました。
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<活動する中で、心がけていることについて教えてください。>
日常的に子どもに関わるよう努めています。とにかく子どもを見つけたら声をかける・・・
「おはよう」「行ってらっしゃい」「おかえり」「気をつけるんで」 ―反応もなく無表情な子どももいますが、決してめげてはいけません(笑)
そんな子が時として小さな表情の変化を見せてくれたら、「よっしゃ!!」と思わず嬉しくなり、その日一日が良い日になるような気がします。
また、地域の行事にはできるだけ参加し、首をつっこむようにしています。知り合って話すことから人間関係ができると思っていますから。
そして何より、子どものことを大好きでいることが、活動を続ける上でのエネルギーです。
子どもは社会の「宝」です。
<紹介したい体験談があれば、教えてください。>
中学生の頃、何かと問題行動の多かった子が社会人となり、家庭を持ち ―大人になった彼らとも、いまだにずっとつながっています。
長く活動していると、こういうことが多々あります。しんどい時にメールしてきたり、ランチしたり、家庭訪問したり、釣った魚のおすそ分けが届いたり・・・
そして、彼らの子どもたちとも、また同じように関わっていくんだろうなと思います。
これが、地域社会の根本だと感じています。
<地域のみなさんにメッセージをお願いします。>
みなさん、こんにちは。私は地域に住む「おせっかいなおばさん」です。
私のおせっかいは筋金入りで(笑)、子どもだけでなくその家族ともすぐに友達になりたがります。
しんどい思いを抱える子どもがいたら、お父さん・お母さんもしんどいはず ―解決してあげることはできんかもしれんけど、解決への道を一緒に探すことはできるかも!!
そんな人間が地域に住んでいるのも悪くないはず。そう思いませんか?
人って、支え合って生きているんですもの。私、あなたと話したいなぁ。
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秋田さんの言われるような「支え合い」の人間関係、みなさんは築けていますか?
人間関係の希薄化が問題視されている今日、悩みごとがあっても一人で抱え込んでしまう人が増えています。
秋田さんをはじめ、児童委員(主任児童委員)さんは、みなさんと同じ地域住民という立場から、子どもや子育ての悩みを一緒に考えてくれる「身近な相談相手」です。守秘義務が課せられているので、プライバシーも堅く守られます。
子どもや子育てに関する悩みごとが発生し、どこに相談すればいいかわからない時は、ぜひ一度、地域の児童委員(主任児童委員)さんに相談してみましょう。
※民生委員・児童委員(主任児童委員)に関することは、お住まいの地域の市町村にお問い合わせください。
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