「活動や共感を拡げるきっかけやアイデアを分かち合うこと」。
ここ岡山でも、沢山の団体や個人の方が社会貢献やボランティアに関する活動をしています。
今回は、それらの活動を周りに伝え共感を呼び、
仲間(ボランティアなど)や取り組みを社会に拡げていく方法を学ぶため、
活動を全国的に展開している教育NPO「カタリバ」、
社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業や団体を支援するNPO
「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(以下:SVP東京)」より、
岡本拓也さんと横山和毅さんにお越しいただき基調講演とワールドカフェを行いました。
●場所
カタリ場事業部サブディレクター
基調講演
「カタリバ & SVP東京に学ぶ、活動と共感を拡げ、社会を変える方法」
―認定NPO法人カタリバ 取り組みの背景
カタリバの理念は、「生き抜く力を子供、若者へ」。
「子どもや若者の未来を生き抜く意欲や能力が生まれ育った環境によって左右されてしまう社会」に変革をと、
高校生向けキャリア学習プログラム「カタリ場」の実施や、学習支援や心のケアを行う被災地の放課後学校「コラボ・スクール」を展開しています。
高校生たちが主体的に動き始めるきっかけを提供する、キャリア学習プログラム。
開始当初から13年の間に、約800校で実施。今や、カタリバキャストと呼ばれる大学生のボランティアスタッフは7000名にまで拡がり、提供高校生の述べ人数は約17万人。活動や人の輪の拡がりは、どんなところに起因しているのでしょうか。
―ナナメの関係
「カタリバが大切に培ってきたのは、友達同士のような『ヨコ』の関係でも、親や教師のような『タテ』の関係でもありません。私たちが大切にしているのは、大学生のカタリバキャストとつくる『ナナメの関係』。高校生の心の内にも、『ナナメの関係』だからこそ話せることがあり、カタリバキャストはそんな自分の想いを真摯に受け止めてくれる存在。『ナナメの関係』は、子どもや若者が、将来を考えるときに様々な効果を生み出します。」
そう語るのは、認定NPO法人カタリバ2011年に大学卒業後新卒で入社され、カタリ場事業を運営する横山和毅さん。
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―NPO法人SVP東京
SVP東京は、「個人の共感」をベースに、ソーシャルベンチャー(社会企業)や協働先に対して、「お金」「知恵」「実働」を提供し、共に成果を目指すプラットフォームです。SVP東京の仕組みは、弁護士ら本業を持った個人が毎年10万円を出資し、さらには出資した個人がチームを組み、協働先の社会企業に対して2年間「お金」「知恵」「実働」を投資し、伴走して活動するというもの。
根底にあるのは、「個人の共感」。
個々の「社会を良くしたい」という気持ちが集合し、投資や協働につながっています。
アフリカに古くから伝わることわざを大切にされているそう。
身の回りの社会課題に意識を向けることができる『当事者』が増えることで、
一人では成し得なかった、様々な課題に取り組んで行くことが可能になります。
誰もが社会の担い手であるということ。自分自身の隣の人が最も近しい"社会”であること。
理念を共有しながら関係性を育むことで、少しずつでも着実に社会を変えることはできるということ。
お二人のお話から、本当に沢山の学びをいただきました。
岡本さん、横山さん、貴重なお話を本当にありがとうございました。
真剣に耳を傾けられている参加者の方々の姿が、とても印象的でした。
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ワールドカフェ
「活動と共感を拡げ、社会を変える方法」
その後、講師の岡本さん、横山さんにもご参加いただきながら、
社会課題を解決するための活動の拡げ方について、
ワールドカフェ(以下WC)形式で参加者同士で語り合いました。
大きなテーマは、「ボランティアなどの社会貢献活動や、活動への共感を拡げるために必要なこととは?」。
今回のWCでは3つのテーマを中心に、参加者同士で語り合いました。
①「高校生」に対して活動と共感を拡げるには?
②「NPOの方、社会人の方」に対して活動と共感を拡げるには?
③「専門家の方」に対して活動と共感を拡げるには?
テーマ①②③それぞれについて話をするテーブルは、全体で2つずつ。
ひとつの会場の中で、3つのテーマについて同時並行して話が進められていきます。
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参加者の方のアンケートより、
感想をご紹介させていただきます。
「人とのつながりが持てました。」
「カタリバの取り組みは本当にすごいと思う一方で、全ての要素はここ岡山で、きっと存在していることも改めて実感しました。」
「講演内容がすばらしかったです。そのあとふまえてアウトプットの時間があったのが非常によかったです。」
「常に当事者である、ということに強く共感を持つことができました。」
取り組む問題や問題への解決方法を考え、次のアクションを発見する。
それを共に考え、学ぶ。
そんな時間を皆さんと過ごすことができたのではと思います。
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さいごに
ゆうあいセンター開設10年の節目であるこの機会に、活動の拡がりについて皆さんと一緒に考え、歩みを進めたい。そんな想いで今回の交流会を開催いたしました。
それぞれの視点による意見を合わせて考えていただくことで、
活動を拡げるための、多様な手法や可能性が目に見える時間となりました。
講演会へご登壇くださった岡本さま、横山さま、
ワークショップにてテーブルホストとして場づくりをしてくださった皆様、
ご来場者の皆様、本当にありがとうございました。
この場をお借りして、関わってくださった全ての皆様にゆうあいセンタースタッフ一同、心より感謝を申し上げます。
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NPO法人SVP東京 代表理事
認定特定非営利活動法人NPOカタリバ カタリ場事業部サブディレクター
【関連リンク】
◆認定NPO 法人カタリバ
http://www.katariba.or.jp/
◇高校生の心に、"火を灯す”キャリア学習プログラム 「カタリ場」
http://www.katariba.net/
http://www.svptokyo.org/
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