ボランピオ

2016年03月号

【開催報告】わかりにくい NPOのあれこれを わかりやすく伝える方法!

2016年03月25日 18:16 by youi_center
2016年03月25日 18:16 by youi_center

特定非営利活動法人インターナショクナル・代表理事 

菊池信孝(きくち のぶたか)さんをお招きして、

NPOの活動を分かりやすく的確に伝える「伝える方法」の講座を開催しました。

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[わかりにくい NPOのあれこれを わかりやすく伝える方法]

■当日の概要

日時:2016年2月20日(土)13時00分~15時30分

会場:津山市コミュニティセンターあいあい

〒708-0885 岡山県津山市井口21−1

講師:菊池信孝さん(特定非営利活動法人インターナショクナル・代表理事)

参加費:無料

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主には非営利団体、NPO等の広報担当者やスタッフ、テーマに興味関心をお持ちの方を対象として開催。

 

NPOの広報において必要である、基本的な「考え方」と「ポイント」を習得することを目標とした本講座。

講義と併せて、参加者同士のワークショップで実践や意見交換を交えつつ、
「いかにして自分たちの活動を分かりやすく伝えるか」
について学びました。

 

当日の講座の様子を、一部ご紹介させていただきます。

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主なトピックス

■1時間目:伝わる活動紹介

■2時間目:「広がるキャッチコピー」皆さんのキャッチコピーを作ろう

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■1時間目:伝わる活動紹介

 ペアになりお互いの活動紹介を3分間ずつ行うワークに始まり、

「とても伝わってきた活動」と「伝わり辛かった活動」の違いは何か?を参加者同士で体感。

「伝えること」と「伝わること」の大きな違いを体験しました。

 

○どのようにすれば、分かり易く活動を伝えることができるのでしょうか?

まず、自分たちの活動について整理をするところから始めます。

 

"活動紹介は4つの視点から構成すると伝わる(4ポイント)”

1データ(客観視、重要性、緊急性に基づいた数値等)

2ロジック(因果関係、既存の解決策)

3ビジュアル(一目で分かる印象、写真等)

4ストーリー/エピソード(対象者・受益者の声や感想、具体的なイメージ)

改めて自分の活動内容を以上の4観点に整理をし、書き出してみました。

いざ書いてみると、出てこない観点があると思います。
そこが普段見落としている箇所なのですね。

その点に気を付けて考えてみることで、活動内容が上手く整理されることが分かりました。

 

?ご存知ですか?

増え続ける情報量に対しての人間の消費できる情報量とは・・

なんと、99.96%の情報はスルーされていくという事実。

○では一体、どのようにすれば0.04%に働きかけることができるのでしょうか。

"共感を得られる話順”

1「WHY」  なんのために活動しているのか

2「HOW」  どのように活動しているか/活動の方法/自分たちの特徴

3「WHAT」  何をしているか?具体的な活動

この順番が、脳の真ん中の"感覚”に響く話の並べ方なのだそうです。


以上を踏まえて、

先ほどの4観点で整理をした自分たちの活動内容を、「WHY」→「HOW」→「WHAT」の順番に並べて伝えます。

このことで活動を分かりやすく伝え、より共感してもらうことができます。

 

■2時間目:「広がるキャッチコピー」皆さんのキャッチコピーを作ろう

2時間目は大手企業の商品キャッチコピー当てクイズから始まりました。

印象に残るキャッチコピー、思わず声に出したくなるようなフレーズをご紹介いただき、
企業側の戦略や特色を学ぶことが出来ました。

 

では、「参加者の皆さんの活動のキャッチコピー」を作ってみましょう。まずは思いつくままに、提供者・利用者2つの視点から書いて"散らかして”みます。


企業のキャッチコピーから学ぶポイントを踏まえて、
改めてキャッチコピーのアイデアを書き出します。

その後、個々人が考えたコピーを参加者同士で見て回り、それに対してコメントを添えたりと、会場が一段と盛り上がりました。

 

 

 

相手に共感してもらう言葉・感情に染み入る言葉・利用者の気持ちに寄り添う言葉を意識するとより"共感”してもらえるキャッチコピーになります。

良いキャッチコピーを作ることで、0.04%の中に入り込む情報にすることを可能にし、活動にも興味を持ってもらいやすくなります。

良いキャッチコピーとは、「興味」に加えて実際の「行動」を誘うもの。

 

キャッチコピーは作ることを目的としたものではなく、相手の行動を誘う手段です。
私たちの活動が世の中にとってどのような価値があるのか、それを表現することが1つのゴールと言えます。

 

ぜひ、まずは100個書き出し、3回削る作業をしてみてください。
そうして残ったものが、必要なキャッチコピーとなるはずです。

 

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講座の最後に・・講師の菊池さんより、

◎活動内容をいかに共有するか
◎仲間を見つけて団体内で一丸となって行動を起こし、活動を広げることがキーとなる

といったお話もいただき、大盛況のうち終了となりました。

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ご参加の皆さまからは、

「素敵な時間をありがとうございました。また機会があれば参加したいです。」
「共感が生まれる活動をやっていきたいと思いました!」
「実際に自分で考えて、他の皆さんの考え方や意見も聞けて、とても盛りだくさんで楽しかったです。」
「自分の思いがどうしたら上手く伝わるかがよく理解できました。」
「インプットとアウトプットの配分がよかったです。」
「今まで考えてなかった視点で考える事が出来ました。」

といった嬉しいお言葉を多数いただきました。

 

貴重なお話をいただきました菊池様、ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

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