「初めて観たときの感動が忘れられないの!」と会員は声を弾ませる。
真っ暗な舞台がブラックライトに照らされると突如として不思議な光を放ち出す人形たち。
そこに繰り広げられる夢の世界に、子どもだけでなく大人も一瞬で引き込まれるという。
<結成19年。メンバーは全員勝央町のお母さん>
幼児の保護者グループが保育園のお楽しみ会の出し物で演じたのがきっかけで、今年で結成19年目。
結成当初とほとんど変わらない7名のメンバーは全員勝央町在住。気心の知れたお母さんん同士というのも活動を長く続けられている要因の一つだろう。
主に子どもを対象に、岡山県内だけでなく関西方面へも出向く。40分間のステージは約6曲の演目で、「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」など、子どもに人気の曲に合わせて演じるミュージカル風。定員数名の保育室から500名収容のホールまで大小さまざまな場所で公演が可能だ。
<想像を超えた舞台裏。大きな人形を操る女性たち>
「衣装は全身黒子のように靴下まで真っ黒で、等身大の人形もパッパッと出し入れして動かすの」と話す会長の間庭さんは滝川クリステル似の上品な女性。真っ暗闇の中、大きな人形を動かしている姿は全く想像できない。大勢のメンバーが人形を操っている舞台裏は一体どうなっているのだろう!?
<劇団名の由来。お母さんは一人の女性として輝く>
「きらら」という名前の由来は「雲母」と書いて「きらら」と読み、英訳のmicaは「輝く」という意味を持つ。「お母さん同士の集まりで、いつもは誰々のお母さんと呼ばれているけれど、活動する時は一人ひとりブラックライトに照らされて外も内も輝けるように」と間庭さんはニッコリ。
活動が長く続いている理由がもう一つ分かったような気がした。
(小森貴代)
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