この夏、西日本豪雨の被災地では、地元の高校生もたくさん活動に参加しました。今回は、その中から岡山県立玉野高等学校のみなさんに、県内で唯一、常設型災害ボランティアセンターを運営している玉野市社協の廣畑さんよりインタビューをしていただきました。
●みなさんは、この夏に被災地でボランティア活動に参加したんですよね。実際に活動してみての感想、気づきを教えてください。
●こさかさん
8月と9月の2回、学校で募集していた活動に参加しました。自分では、少しのことしかできていないと思っていたのに、活動した家の方からすごく感謝され、この人たちのためにがんばらなくちゃと思いました。
●ないとうさん
行く前は、現状がわからなかったけど、実際に行くと、まだ全然人手が足りないなと思いました。もっと力になりたいと思ったけれど、自分たちができるのは、その日の数時間だけですが、現地の人は毎日片付けをしていて、その大変さも実感しました。時間がたつにつれて、報道もへっていくけれど、知らないと何もわからないし、今何が必要なのか、知ることがとても大事だと思いました。
●たていしさん
僕は、1回は真備、1回は、地元の日比で活動しました。壊れた建物のがれきを運んだり、撤去する活動をしました。被災者の方と直接話す機会はなかったのですが、地道な作業でもやり続けることが大切だなと感じました。災害が起きた時に、玉野市だったらどうするのか、知ってみたいと思いました。
●もりたさん
真備で、1回だけ活動をしました。床下の泥出しなど、細いところでの力仕事で、高齢者の方だけでは片付けに時間がかかるようなところでした。家主さんから高校生と一緒に活動できることは嬉しいし、来てくれてよかったと言ってもらえて、少しでも力になれてよかったと思いました。自分の住んでいる近くにも、よく浸水する地域があり、今後はそうしたところでも 手伝いに行けたらいいなとは考えています。
●皆さん、実際に参加したことで、色々な気づきがあったようですね。先生としては、学生がボランティアに関わる意味や、関わったことによる生徒さんの変化があれば、ぜひ教えてください。
●先生
ボランティア活動は、学校でも、平時からいろいろな活動を紹介していて、参加者も増えています。人の役にたてる、喜んでもらえる、その喜びを知るというところが経験できたらいいなと思っています。生徒の表情を見ていると、達成感も感じるし、もう1回活動に行きたいという気持ちになっていることが、成長というか、人の役に立ちたいという思いが強くなっていることと感じています。
●玉野市社協としても、皆さんの存在は頼もしい限りですね。
本日は、ありがとうございました。
インタビュアー:廣畑 武史(玉野市社会福祉協議会)
文:西村 洋己(岡山県社会福祉協議会)
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