グリーンバードは、街のゴミ拾いボランティア。事前に登録の必要はなく、誰でも手ぶらで参加できる。楽しいと社会貢献を両立し、緩やかにつながるコミュニティ形成が特色。
被災直後、災害ボランティアセンターのお手伝いからスタートした。同センターは、被災地の状況把握と、ボランティアさんの受け入れと被災地への送り出しを行っていた。連休時は、1000人を超えるボランティアさんが訪れ、35℃を越える炎天下での災害復旧作業を行った。ボランティアさんをバックアップする我々スタッフも、連日ふらふらの状況が続いていた。
「真備町」が全国に報道されるようになると、「何が必要ですか」「募金活動でお金を集めました」「被災地に行きたいです」と全国90カ所あるグリーンバードのチームから暖かい声が集まった。一番多かった「一人では被災地支援に行けない」の声を聞き、8月と9月に1泊2日の災害ボランティア合宿をした。来ることのできない人には、クラウドファンディングで支援をしてもらった。参加者は、東京近郊・関西圏からの大学生・社会人、主婦など。ほとんどの人が、はじめて顔を合わす人だった。日常的に緩やかにつながったグリーンバードの輪が有り難かった。被災地での土ボコリと災害という整理できない感情を分かち合った。報道では伝わらない生の声を、発信してもらうことを約束し解散した。災害を機会に「日常の中にある大切なもの」が見えたように思える。被災地支援はまだ終わっていないが、グリーンバードの活動はこれからも続けていく。いつどこで何が起きてもいいように。
NPO法人greenbird岡山チーム
チームリーダー 松原龍之
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