ボランピオ

vol.24(2019年3月号)

地域のつながりを感じられる場所 ~つしまみんな食堂~

2019年03月29日 15:02 by youi_center
2019年03月29日 15:02 by youi_center



 つながりが希薄しつつある現代に新しく住民同士つながる場所が出来ました。
「みんなでご飯をつくって、食べて、つながる」参加した人それぞれにちょっとした役割が出来る場所。
 今回、プレオープンとして始まった「つしまみんな食堂」に実際に参加してきました。

つしまみんな食堂とは
 つしまみんな食堂は、社会福祉法人報恩積善会の「ふれあいホール」でプレオープンしました。
この活動の目的は、①地域のつながりづくり、②ちょっとした役割をつくる、③食育と孤食の防止、の3つを柱としています。

プレオープンに参加して
 12月27日(木)につしまみんな食堂のプレオープンに参加しました。参加人数は子ども・大人・ボランティアを合わせて、42人です。私たちは、豆腐白玉を小さな子どもたちと一緒につくりました。子どもたちも自分が出来ることを行い、難しい工程は大人が補っていました。全員が自らの役割をもって動きました。

 参加者は親子が多く、ふれあいセンターや小学校、幼稚園で配られたチラシを見て参加しようと思ったそうです。
 今回は、幼稚園や小学校の子どもたちからお年寄りまで参加し、3世代の交流になりました。

「つしまみんな食堂」という名前の由来
 元々は、「スマイルキッチン」という名前にする予定でした。しかし、すでに活動し、交流のある「岡輝みんな食堂」から名前を借りて「つしまみんな食堂」と名付けました。各子ども食堂が単体で活動しながら、連携することが大事だと考えたからです。そのために、名前を「つしまみんな食堂」にしました。

 

将来的には施設の入居者も参加に
 今回のプレオープンで老人ホームの入居者の方は、会場準備のお手伝いをして下さったそうです。元気な方もたくさんいて、社会参加を目的に今までも、地域の方と一緒にクリーンクロスの制作や、地域の清掃活動などを行っています。クリーンクロスは地域の小学校や幼稚園等に定期的に寄贈を行っているそうです。
 将来的には、入居者の方々も参加することにより、地域とのつながりづくりや多世代の交流も出来ます。

いろいろな機能をもった場所に
 つしまみんな食堂に、社会福祉協議会や地域包括支援センター、郵便局など地域の様々な人たちが参加することにより、食堂以外の機能をもつことも目指しています。相談・教育支援・一人暮らしの高齢者の孤独防止や母親同士のつながりなど、つしまみんな食堂を通して参加者が様々な機関とつながることを期待しています。

 

主催者の思い
 つしまみんな食堂を始めるにあたり、下地づくりとして子ども向け・母親向けワークショップを行っています。【年賀状・デコパージュ・ハーバリウム・ピラティス・ポーセラーツなど】

関連画像 法人理念「和~私たちは地域の一員として互いの手を携えて、誰もが和やかに生活できる社会の実現を目指します~」にのっとり、施設だけではなく、地域と共生した活動をしたいという思いがあります。施設を地域の人にも利用してもらい、気軽に行ける場所・困ったことを相談できる場所にしたいです。地域福祉の向上に貢献したいという思いが強いです。

 

 

わたしたちに出来ること
 中心になって活動してくれるボランティアを募集しています。
 特に学生の場合は、子どもと関わりたいと思っている人や、自分の学んでいること・得意なことを実践できる場を増やしたいと考えるボランティアも参加してもらえるとうれしいです。
 参加する際には、報恩積善会のHPやFacebookなどに申し込み先が記載されています。また、ゆうあいセンターや公民館にチラシをおいてありますのでご覧ください。

今後の活動について
 現在、プレオープンで2019年は3か月に1回(3月・6月・8月・12月)の開催を予定しています。最終的には1か月に1回の開催にしたいです。

アクセス



ノートルダム清心女子大学 那須 千恵美 山田 夕貴

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