様々な社会のニーズ・課題に取り組むNPO法人や、コミュニティ活動に積極的に関わっている団体などの活動をご紹介します。
今回は、今年度新たにNPO法人となった「映像作家支援機構」の活動内容をお届けします。
【テキスト・編集:山岸沙智夏(岡山県県民生活交通課)】
~特定非営利活動法人映像作家支援機構~
(設立年月日:令和2年11月5日)
NPO法人を立ち上げたきっかけは?
設立の共同代表である京兼顕は、テレビ番組制作をはじめ、約30年に渡り映像と関わってきました。インターネットの普及、そしてYouTubeの台頭から、まるで徒弟制度のような映像制作現場とはまったく異なるルートで映像作家が生まれてくる時代になりました。そんな新世代の映像作家との交流の中で、彼らの「切り取る」身近な風景こそが、人々の心を動かし地域振興に役立つのではないかという思いを強めました。 もうひとりの共同代表である大西貴也自身、「映像作家を目指す者」でした。すべてのロケを地元で行い、コツコツと作品を作り続けてきました。これらの活動を続けることで、スタッフや出演者など関わってくれる人も増えていき、行政や企業、映像関係の技術者などとの人脈も広がっていきました。 私たちが培ってきた映像制作の経験や人脈を活かし、映像作家を目指す多くの方の創作活動を支援し、地域の魅力ある映像を作品として発信してもらうことで、観光の振興に寄与したいと考え、特定非営利活動法人格を取得することを決めました。
共同代表(左:京兼顕 右:大西貴也)
どのような活動をしているのですか?
現在、4月から始まる映像についてのオンライン討論会(毎月開催予定)の企画について理事会で話し合っています。ワークショップや講演会を開催する前に、まずは会員の皆様、そして市民の方々がどんな映像に興味を持ち、またどんなところに感動するのか、そういったことを探るためにも、誰もが気軽に映像作品のことを語り合える場を作ろうと考えました。理事会では、話したいテーマや各分野からの専門的な意見などが飛び交い、早くもオンライン討論会の盛り上がりを予期させる展開が見えています。
理事会の様子
今後の抱負、活動の目標は何ですか?
「人を感動させるための映像制作」の基本を身につけてもらうため、撮影、音響技術、脚本、照明等、映像制作に欠かせない専門技術について、第一線で活躍する専門家によるワークショップを開催します。 また、多くの実力ある映像作家によって地元の観光資源が映像化され、全国、全世界へと発信させていくため、新しいアワードを創設し、新人作家の晴れ舞台を用意します。 これらを踏まえ、組織を継続的に発展させ、将来的には地域全体を巻き込んで、芸術、文化、伝統などを映像作品によって発信し、地域の観光の振興に広く貢献できることを目指しています。
法人のロゴ
自由にアピールをどうぞ!
まだまだ動き出したばかりですが、私たちの理事のメンバーは20代~60代、職業も映像制作会社の社長から大学教授、県職員など様々。たくさんの視点から本当に面白い映像を発信していきたい!まずは軽い気持ちでオンライン討論会をのぞいてみてください!
映像作家支援機構 代表理事 大西貴也
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