ボランピオ

vol.32(2021年03月号 )

【高校生ボランティアにonlineインタビュー】「白石踊800年の伝統を受け継ぐ会」@金光学園高校

2021年03月30日 16:14 by youi_center

 「白石踊800年の伝統を受け継ぐ会」の皆さんは今年度、ゆうあいセンター主催の「第8回 岡山高校生ボランティア・アワード」にて活動について発表をされました。 タイトルは「白石踊を若者世代に広める活動」です。 発表はオンラインで行われ各エントリー団体の発表時間が5分間という時間の制限もありましたので、アワードの当日には聞ききれなかった活動への皆さんの思い、またボランティアや社会貢献活動について、改めてインタビューさせていただきました。インタビュー取材は2021年1月に金光学園高校とゆうあいセンターをオンラインで繋いで行いました。

 

テキスト・編集:
白幡めぐみ(ゆうあいセンター事業スタッフ)
岸 祐生(ゆうあいセンター事業スタッフ)

(写真:右から渡邉さん、岡邊さん、中藤さん、三澤さん。オンラインの画面越しに撮影)

 

■「白石踊り会」の金光学園高校チーム

白幡) 今日はよろしくお願いします!

渡邉文奈さん、岡邊こむぎさん、三澤葵さん、中藤浩文さんですね、ありがとうございます。今日集まってくださったのは、皆2年生ですか。どのようなメンバーですか。

岡邊) いま、いちばん白石踊りの活動をしている4人です。

白幡) 11月28日(土)には、岡山高校生ボランティア・アワードで発表をありがとうございました。発表でもありましたが、まずは「白石踊800年の伝統を受け継ぐ会」ではどんな活動をしているのかを教えてください。

岡邊) とても端的に言えば「伝統の踊りの継承」をしています。継承するのにあたってお世話になっている会が、白石踊りの練習会です。

渡邉) 「白石踊り会」に私たち高校生が参加させてもらう形で、それとはまた別に、高校生で白石踊りを広める活動などしています。

岡邊) 白石踊りの活動はもともと金光学園高校の先輩が白石踊り会に参加して、学校で広めたことから始まり、その活動に私たちが興味をもって、白石踊りの活動を続けています。

白幡) そうなんですね。白石踊りの活動というのは、白石踊り金光学園高校チームで「白石踊り会」の練習会に参加したり、校内で白石踊りを広めたり、また外部で白石踊りのPRをしたり、ほか様々な活動をすることで伝統の踊りの継承活動をしているんですね。

 

■なぜこの白石踊りの活動に参加しようと思ったのですか

白幡) なぜこの活動に参加しようと思いましたか?

渡邉) 私たちの学校では、今は白石踊りの活動が広まっています。活動に携われる機会があり、白石踊りの会やこのようにアワードに参加するのをきっかけで調べるにつれ、魅力を知り、もっとやる気がわいて楽しくなりました。

白幡) 最初は面白そうということで参加したんですか?

渡邉) はい。最初は興味本位で行ってみたんです。

岡邊) 私は出身が笠岡でもともと白石踊りは知っていたのですが、あまり深くは知らなかったんです。でもこの学校で継承活動をしていることを知って、先輩方がコンテストに出られていてカッコイイと思い、せっかくそういう場があるのならと思い、親近感がわいて参加しました。

白幡) コンテストというと、どんなコンテストがあるのですか?

岡邊) たとえば、大学でしているビジネスプランコンテスト等、活動の発表の場のことです。

白幡) なるほど、自分たちの活動の発表の場ですね。

三澤) 私も白石踊りに関しては知らなかったのですが、先輩がコンテストに優勝して初めて踊りのことを知りました。コンテストのページでそのプレゼンの動画をたまたま見て魅力的な踊りだなと思い、盆踊りをやったこともなかったので、私もやってみたいと思いました。

中藤) 自分はお父さんが日本人で、中国で生まれ15歳まで住んでいました。日本に来て3年目です。日本に来るまで日本の文化を知る機会はあまりなかったです。金光学園では発表会があり、そこで白石踊りのことを教えてもらって、これは典型的な日本の文化ではないかなと思い、自分はもともと日本の文化をもっと知りたかったので、2年生になって探究という授業を選んで、参加しました。

白幡) なるほど、そうですか。そして今は、PR活動が出来てきたことで白石踊りのことを学校でよく知られていて、カッコイイとか楽しいと思ったんですね。

みんな) そうです。

 

■白石踊りの活動を続けてる、その魅力はどこにある?

白幡) 白石踊りチームの先頭で、活動を続けているのはなぜですか?

岡邊) 私は最初に学校で踊りの練習をしようという会に参加して踊りました。それから定期練習会に誘っていただいて、場所が近くだったこともあり行ってみました。そのときちょうど発表会の前で、参加者の皆さんが衣装を着て踊られているところを初めて見ました。「いろんな種類の踊りを音頭の中で踊る」ということを聞いてはいましたが、実際に見てみるととても華やかでした。色々な種類の踊りがあり、男の人は力強く、女の人はたおやかでした。そういうものが無くなっていくというのは悲しいことだなと思いました。先輩方は白石踊り自体に魅力を感じたということでしたが、私も白石踊りに強く惹かれ、そういう一人になってしまいました。

渡邉) 私たちがいちど、白石島(しらいしじま)に行ったときに、想像よりももっと広大な自然がひろがっていました。山に登るツアーがあり、実際に山に登ってみたらすごいな、と。海もあるし山もあるし。そういうところから生まれた文化ということで、感銘を受けました。800年の歴史をひしひしと感じ、より感動してこの踊りにより強く惹かれました。

白幡) そう、800年ですね!

三澤) 白石島の方に来ていただいて、学校で講習会がありました。そのとき初めて白石踊りを踊りました。それまでは、日本の踊りで堅苦しく難しいイメージがあったんですが、一番簡単な踊りを教えてもらったらすぐ踊ることが出来て、親近感がわいたんです。それから公民館でしている定期講習会に参加して、楽しいなと思って、もっといろんな踊りを覚えたいと思ったんです。

中藤) 最初は白石島に行ってすごい踊りだなと思いました。日本の伝統文化が、少子高齢化で子どもの人数が少なくなっていて、伝承ができなくなっています。島の学校で島民に向けて講習の練習をしていたが、閉校になりました。このような状況で、高校生である私たち若い世代で何かできないかなと思いました。これからも大学に入っても白石踊りだけでなく、地域の後継者不足におちいっている伝統文化を探して、自分の力をつくしたいと思います。

 

(写真:3枚とも白石踊り練習会の様子。金光学園高校「白石踊800年の伝統を受け継ぐ会」提供)

 

■岡山高校生ボランティア・アワードに参加したきっかけ

白幡) ゆうあいセンター主催の、アワード参加のきっかけを教えてください。

渡邉) 「ボランティア」ということの定義にもよると思うのですが、私たちはPR活動することもボランティアの一つだと思っていて、これから続けたいし、もっと参加してほしいと思っている活動なので、アワードに参加しようと思いました。

岡邊) このコロナの状況で多くのコンテストや発表会が中止になっていて、開催されても発表の場がZoomになり、そのZoomにも慣れていないときだったのですが、その中で少しでも広くこの活動を知ってもらう発表の場を探していました。そこで岡山高校生ボランティア・アワードも見つけて、広める機会になるといいなと思って応募しました。

白幡) なるほど。ありがとうございます。

 

■岡山高校生ボランティア・アワードに参加して得たもの、面白かったことや考えたこと

白幡) アワードに参加してみて、面白かったことや考えたことはどんなことがありますか。

渡邉) 私たちがやっている活動は、少子高齢化を解決する取り組みです。他の発表者のなかには、空き家の改築や交通の整理をする活動をしているところも出場していたので、そういうような活動を統合していけば、解決するのではないかなと思い、活動を統合出来たら良いなと感じました。
ボランティアは、してない人から見たらめんどくさいな、と思うかもしれない。でも実際は、最初はちょっといやいやでも、やっていると楽しくなってくるので、ボランティアの活動に、いろんな人たちに入ってほしい、一緒にやりたいと思っています。

三澤) 自分たちがしている活動をまずは他の人に広める、伝えるのが大事と思っています。今年はコロナの流行でコンテストは少なかったのですが、一つ一つの機会に、集中して伝えられるようにと思っています。

岡邊) 私は実際にボランティアを通して他の高校生や大人の方や小学生に関われて、そのことをクラスの子に話すと良いな~楽しそうだな、と言ってくれる。そういう高校生が参加しやすい環境を整えていけば、そしてボランティアの機会を増やしていければいいなと思っています。

白幡) 踊り会には、子どももいるんですね。一緒に踊るんですね。

岡邊) はい、います!一緒に踊ります!お話ししながら仲良くなっています。

渡邉) 幅広い年代の人がいて社会性も教養として備わっていくし良い会だとおもいます。

 

■高校では白石踊りの他にも活動をしている

白幡) 皆さんの高校では様々な探求の活動をしているとのことですが、白石踊りの他にどんな活動をしているのですか。

渡邉) はい。私は、倉敷ガラスという民芸品のPR活動を行っています。

岡邊) 学校の近くに竹川という川がありますが、そこに生息している、ゲンジボタルの保護活動をしています。

三澤) 私は、藤井聡太の将棋ブームもあって、倉敷市出身の大山名人にちなんで観光プランをつくって、地域活性化の活動をしています。

中藤) 白石踊り以外には、海外とのつながりになることをしています。英語で国際会議などの場で発表をする活動をしています。

渡邉) 中藤さんは英語を話せて、海外に向けて活動のPRをする発表をしています。

 

《いったん休憩。休憩中にボランティアの定義について少し皆さんとお話しし、ゆうあいセンター主催の岡山高校生ボランティア・アワードについても、ご質問いただいたので説明などさせていただきました。

  

■高校生にアピールしたいことや、ボランティアについて言いたいこと

白幡) ボランティアについて、皆さんからほかの高校生にアピールしたいことはどんなことですか。

中藤) 岡山県の高校生がボランティアに参加する人が少ない。その理由を考えました。ボランティアをするのに自分と関係ない、大学生がするものと考えていて、自分もそう思っていました。ところが実際にボランティアをしてみたら思ったより楽しかったので、高校生がボランティア活動をすることで自分にとっても貴重な体験になると思う。

白幡) 「やってみたら楽しい!」ですね。

三澤) ボランティアは誰かがやるものという考えが、高校生にあると思う。そういう先入観や固定観念を捨てて、自分の好きな分野を見つけて、参加してみてほしい。そうしたら私にも別の価値観が増えてきたので、みんなにもぜひ、参加してほしいと思います。

岡邊) ボランティアって私たち高校生にとって一歩踏み出してやってみようではなく、高校生の間にするのがよいと思うんです。大人になったら仕事との両立や仕事をやめてボランティアに専念など、しんどいところを背負ってするということもあると思います。高校生は勉強とか部活があるものの、そういうことをできる機会を設けてくれていて、仲間がいる環境があるのが良い。高校生はあとちょっとで大人になるので、色んなものを吸収して自分が今までいた世界とは違うところに足を踏み入れてみるのが、逆にマストじゃないかなと思っています。

渡邉) 岡山高校生ボランティア・アワードの説明のときにゆうあいセンターの方がボランティアの4要素のお話をされていましたが、その中で私は社会性を重要視しています。過疎化や環境汚染、大きな問題だがボランティアという身近なところから半歩でも進めていくのを目標としています。
たとえば、私の活動では倉敷ガラスの活動がありますが、倉敷ガラスは結構昔からあるのですが、高齢者の方がしており、解決のため若い方にどうアピールするのか、ということを考えると楽しくなってきます。それをみんなに広められたらいいなと思っています。

 

(写真:取材の最後に画面越しに写真撮影をお願いしたところ、「男踊りのポーズ」を皆でしてくれました!)

 

■さいごに

白幡) 最後に、みなさんがしている活動の楽しいところを一言ずつお願いします!

渡邉) 「発見」です。地元にこういうものがあるという発見。こうやったら、こういう問題を解決できるんだ。ということを発見!

岡邊) 「人」です。ボランティアは一人でやるのは難しいですし、一人よりはいろんな人とやったら楽しいもの。その方が経験値も上がる。なので、人です。

中藤) 「勉強」です。いろんな人と出会ったりできるし、知らなかったことを知ることができます。

三澤) 「興味」です。ボランティアをする上で、興味があれば苦痛じゃないので、いっぱいできる。持続もできると思う。なので、ボランティアは興味が一番大事だと思います。

 

白幡) ありがとうございます。今日は限られた時間でしたが、色々なお話しをお聞きできました。またぜひ、来年度の岡山高校生ボランティア・アワードに発表者として、実行委員として参加してくださいね!

ありがとうございました。

 

(写真:ボランピオ取材時の様子。金光学園高校「白石踊800年の伝統を受け継ぐ会」提供)

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