ボランピオ

vol.32(2021年03月号 )

【寄稿】笑顔をつくる幸せのリンク ~「オカヤマビューティサミット」柚木幸子さん

2021年03月31日 17:13 by youi_center

この記事は、大学生ライターによる寄稿です。
テキスト・編集:斎藤悠維 田中音羽
(ノートルダム清心女子大学人間生活学科社会福祉士課程)

女性の笑顔で岡山を元気に

きっかけは、女性が笑顔になることで職場や家庭環境が良くなり、健やかになることに繋がるのではないかという想いからでした。美容によって女性の笑顔で岡山を元気にしたいと思い活動を始めました。また、私は、ひとり親家庭で育ち、高校に合格していたものの働くことを余儀なくされた経験があります。ひとり親の方に技術を身につけてもらい、強く自分らしくいてほしいと想い、ひとり親の就労支援へと繋がりました。正規雇用が保証され子育てがしやすい環境を整えるために活動を行っているため、ダブルワークは対象としていません。

現在は、主な活動としてエステティシャンなどの美容関係の資格取得や就労支援を行っています。また、無償で顔のケアなどを行うボランティア活動、親子カフェ等も開催しています。今後は、お母さんや子どもたちが訪れることが出来る場所づくりをしていきたいと考えています。一軒家でサロンを開き、ひとり親が24時間気兼ねなく来ることができるような場所を目標にしています。

 一人ひとりに寄り添っていく

最も大事にしているのは、一人ひとりの人生の背景に最後まであきらめずに寄り添うことです。活動をしている中で、たくさんの人と出会いました。人それぞれ子育てや介護など、持っている背景が違うため、臨機応変な対応が求められます。しかし、その人の背景を知り、寄り添っていくことで、その人が前を向けるようになっていく姿を見ていると、とても嬉しく、やりがいを感じます。真備でのボランティア活動で、被災された方にフェイシャルエステをさせてもらっています。エステの最中は、その方のお話に耳を傾けることを大切にしています。そうすることで、カタルシス(心の浄化作用)を喚起させ、心の健康へと繋がると思います。



あなたは一人じゃない 活動を広めるために

SNSでの情報発信は、活動を知らない人に活動内容をただ知ってもらうだけでなく、同じ悩みを抱えている人への支援に繋げることを目的としています。例えば、このような場所があることやあなたは1人じゃないというメッセージを込めて発信しています。必要としている人のもとへ確実に届くよう、関連するハッシュタグをつけるなどの工夫をしています。


講座を終了した人のその後

講座を通して、給料が上がった人や、この仕事1本で就職できるようになった人がいることを嬉しく感じています。去年の講座を終了した人でサロンの店長になった人や、自営している人もいます。また、一期生と現在の二期生で交流会も行いました。二期生は就職への意欲が強く、既に就職が決まっている受講生もいます。

修了した受講生からは、「働きながら勉強するのは大変だったけれど有意義だった」、「ネイルを勉強していたら、子どもから『すごい!私もしたい!』と言われた」、「フェイシャルエステやボディエステの勉強をしていたら子どもがモデルになってくれて親子間の話が増えた」等の声がありました。親の気持ちや生活が充実することで、親子関係も良くなっていく効果があるのです。


読者へのメッセージ

人生は山あり谷あり。でも、必ず誰かが引っ張ってくれるので、人と人との縁を大切にして欲しいです。誰かに甘え過ぎて依存してはいけませんが、挫けずに頑張って欲しいと思います。特に女性は結婚や出産などで環境が変化する場面が多いですが、変化を恐れないで。変化は進化です。恐れず前に立ち向かってください。

私たちが学んだこと・感じたこと

インタビューを通して、柚木さんがこれまで培ってきた経験や人脈が、NPO法人としての活動に活かされていることを知って、私の今までの経験も生かせるような活動をしてみたいなと思いました。また、柚木さんから受講生の方へ、受講生の方から新たに就労支援を必要としたひとり親の女性へと、柚木さんから始まった支援の繋がりの輪がだんだんと広がっていくのを感じ、一人ひとりがもつパワーは大きいものなのだと感じました。

また、柚木さんのお話から、ただ活動をするのではなく、相手の話を傾聴し、寄り添っていくことが大切なのだと学ぶことができました。カタルシスという言葉を初めて聞いたのですが、誰かに話を聞いてもらうことで自分のことを理解してもらえていると感じ、心が軽くなるということだと知って、確かに私たちにもそんな経験があると共感しました。このような関わりが、その人だけでなく、その人の周囲のヒト・環境にも良い影響をもたらしていく、相互作用が生まれるのだと気づくことができました。

最後にお聞きした、柚木さんの「変化は進化」という言葉に、私たちも励まされました。これから起こりうる色々な変化を恐れず、自分の糧にできるよう、立ち向かっていきたいです。そして、柚木さんのように多くの人を笑顔にできるような強く行動力のある女性になりたいと思いました。柚木さんの傾聴の姿勢を見習って、一人ひとりの背景に正面から向き合い、寄り添うことのできるソーシャルワーカーを目標に努力していきたいです。

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