「津山運転ボランティアの会」さんは、津山市所有の福祉車両の運転を通じて障害者の支援、交流を目的に助け合って行こうというボランティアサークルです。
活動のはじまりは昭和63年。車いすの方が自由に移動ができないということを知り、結成されました。
最初は車いすの方の支援でしたが、今は知的障がいを持たれた方や、その支援をされる方たちのお手伝いもし、年間500名の方の移動のお手伝いをされています。
代表を務められる齋藤さんが活動を開始されたのは13年前のこと。
ふと「退職したあと、自分はどうなるんだろう?」と考えたのがきっかけだったそう。
「何かを始めようか、しかし何を」と考えていたとき、海外でのボランティア活動の様子を耳にしました。
その時に知ったのは、海外ではボランティアは当たり前のこと、生活にねづいている、といった話。ボランティアは敷居が高い、と感じていた齋藤さんでしたが、話を聞く中で「そうか、気負ってしなくてもよいのか。自然体でやればいいのか」と運転ボランティアを始められたそうです。
「なかなか無償で続けるのはむずかしい。
けれど、 「ありがとう」といってもらえること。
自分達だからこそ、見せてあげられる風景や様子があること。それがやりがいで、今がある」
と語ってくれました。
津山運転ボランティアの会さんには様々な人が関っておられます。
ボランティアのなかには「私も昔は利用者側だった」という女性もいました。
お母さんがリュウマチで、車いすから離れられない生活を送る中、介護タクシーをお願いするお金がない。けれど、お母さんにも様々な風景を見せたい。
その時にであったのが津山運転ボランティアの活動だったそうです。
リフト付きのワゴン車にお母さんと乗ると、ほっとした表情が見えたそうです。
「それが嬉しくて。御礼をしようと思ったんですが、お金は受け取られないということで、時間があるときにお手伝いにきているんです」
もともとは支援される側だった方が、ボランティアスタッフになったケースもいくらかあるそう。
「ありがとうって気持ちがつたわる。会員の気持ちが伝わる。そんな活動です」
興味のある方は是非ご連絡をしてみてくださいね。
HP : http://dive.at.webry.info/
Email : saivolunteer@yahoo.co.jp
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