ボランピオ

2014.7.1 刊行

【インタビュー】Studio Lights

2014年07月01日 14:35 by youi_center

 

岡山駅から済生会病院に向かって歩くと、少し古めかしい雑居ビルがあった。
そこの階段を上がり、ドアを開けると、ちょっと洒落た雰囲気の空間が広がる。ギター、絵の具、筆、そして本。「アトリエ」という言葉がそのまま形になったような場所。

今回訪問したのはそのアトリエで活躍しているメンバー、”Studio Lights”だ。

 

 

 

 

「そもそもスタジオライツってどういう意味なんだろう?」

  話を聞くと、北緯34°のここ岡山での日差しのもとで、ともに話し、想いをつなごうという意味が込められているということだった。また、このライツという音だけでいうと、「権利」と捉えることができ、それぞれの権利という意味でも面白いかもしれない、と語ってくれた。

 

 

Studio Lightsが出来たきっかけは東日本大震災。

 

東日本大震災のあと、バンドマンこと西村さんが勤めている社協の仕事で「被災地支援」として実際に東北に出かけ、戻ってきたあと岡山で個人の体験を話す場を開いた。そこに知人の画家、島村さんが同席しており、自分たちで何かをしようと公民館で企画を始めた。

公民館で、東北や関東から移住してきた方の話を聞くという形の企画をしたことがきっかけで、カメラマンの加藤さん(加藤さんも震災後関東から岡山へ移住)が加わった。

「3.11の東北大震災をきっかけに今の日本の社会にある問題が浮き彫りになった」

 と語る三人は、そのような社会的背景によって偶然なのか、必然なのか集まったメンバーだという。(のちにこのメンバーに加え、同じく関東から移住してきた文筆家が加わることになる。)

 

 

フリーペーパーと"発信への想い

 

でも、なぜフリーペーパーだったのか?

 


 

もとからかっこいいフリーペーパーを作ってみたかったそうだ(笑)。

 

もちろん理由はそれだけではなく、何かに縛られない発言をするため、自分達の持っている能力を社会に還元するためにフリーペーパーというツールを選んだそうだ。

マスメディアが駄目だという訳ではないが、企業広告をとって発信する以上、顧客との関係性のなかで、ある程度の縛りはでてきてしまう。東日本大震災があり、情報の不明瞭さを感じたメンバーが、自分たちのもつクリエイティブな部分を発揮しながら、発信をすることを始めた。

 

  

 

このフリーペーパーやその他の活動で大事にしているのは、なかなか自己発信ができない人、想いをため込んでしまう人のための場にすること、紙面でも、そうした人の想いや、色々な人が集まる場を開いている人を中心に、取材し、掲載している。

 

 

 30代になって"見えること

 


 

これを今書いている僕も来年から社会人になる。

学生とどう変わるのかが気になって、社会人になってからのソーシャルグッドな活動の捉え方、30代になってみての気付きなどを聞いてみた。

 

社会人になると学生の頃より社会がクリアに見えるらしい。

 

20代のころは「自分がどうなりたいか」という思いで活動していた部分もあったが、30代では自分がどうなりたいかというより「社会をどうしたいか」という想いが強くなったという。

 

そして、その「どうしたいか」という問いにクリエイティブに投げかける。

常に疑問を投げかけ、「自分たちが生きている足元」を常に見つめる。

 

僕も来年から社会人になる身。

その中で「社会への帰属意識」という一つのキーワードをもって、どう社会に関わっていくかというのを改めて考える時間だった。

(赤松)

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