ボランピオ

2014.7.1 刊行

【ボランティア体験記】自分のペースで。

2014年07月01日 14:36 by youi_center

 ボランティア、始めた理由。 

 私がボランティアをしようと思ったきっかけは、就職活動の合間に社会貢献ができる方法として最も取り組みやすいと考えたからです。人から何かしら評価され役に立っているという実感がもてれば、精神的に健康でいられるし、時間があるなら趣味だけでなく、自分の力をためしたかったという理由もあります。

 私が主に行った活動としては、子ども用のプレイルームのおもちゃの配置を変えること、新聞記事の切り抜きと掲示、センターにおかれてある書籍の感想の記述です。これらに関して共通して言えることは「どうすれば人に興味をもってもらえるのか」を考えるのが難しかったことです。

 

ボランティア、はじまった!

 まずおもちゃの配置は、子どもの目線から危険な個所や使いやすさを考える必要があり、簡単ではありませんでした。こんな時、ふと大学で子どもの心理や脳の発達について勉強していればその知識を活かすことができたのかなと思ったりもしました。実際はどうか分かりませんが、大学での専門的な知識がこうした思わぬところで役に立つような、そんな気がした瞬間でした。

 次は、ボランティアやNPOに関する新聞記事の切り抜きと掲示についてです。これもどうすれば人の目に止まりやすくなるか思考をめぐらせました。ただこの内容はセンターの利用者の立場に立つため、プレイルームよりは工夫がしやすかったです。プレイルームは子ども中心の目線であるのに対し、新聞記事は、私と同世代かそれ以上の方の見る機会が多いからだと思います。あくまで「私が見て分かりやすくするなるにはどうすればいいか」といった主観が入りこまざるをえませんでしたが、特に強調したい箇所ににはマーカーで色づけをしました。そしてなかでも見てもらいたい記事は掲示板で最初に目がいくであろう中央からやや上あたりに置くように意識しました。

 

 それから余談になるかもしれませんが、新聞記事に関して個人的に感じたことがあるのでここで記しておきたいと思います。

 切り抜きをするにあたり、普段から活字に触れる機会の少ない私は初め「面倒だなあ。きちんとできるのかなあ」という思いでした。記事は山陽新聞のものだったため、地元のことが中心に詳しく書かれていました。すると岡山に住んでいながら、自分の知らない情報が多いことに気づき、我に返ったときには本来の目的をすっかり忘れて、読みふけっていました。そこにあった地元のイベント情報や検定試験の日程を興味があればメモをして、近場であれば、足を運んでみたりしました。日ごろは外出することの少ない私でしたが、新聞によって「外にはこんなにおもしろいところがあるんだな」と思うようになり、少しだけ自分の世界が広がったように感じます。ちなみに検定は日本語検定のことで、文字通り日本語の運用能力を計る試験です。この存在も新聞の広告欄ではじめて知りました。私は生粋の日本人ですが日本語には苦手意識があったため、挑戦しようと決心しました。加えて新聞は読むだけで様々な言葉や表現に出会えるため、そのまま日本語の勉強にもなりました。新聞はネットと異なり、検索結果とは関係のない多種多様な情報が手に入るためとても有用だと思いました。

  最後の本の感想の記述ですが、これも新聞記事の切り抜きと同様に私にとってはハードルの高い活動でした。活字を読む習慣がほとんどないことは読書の経験が乏しいこととイコールであるからです。またその感想を決められた枠内に見る人の気を惹くようおさめることにも頭を使いました。ですがそれをスタッフの方に見せたところ「字がきれいで分かりやすい」と言われたので嬉しく、ホッとしました。ちょうど書籍の貸出コーナーも充実していなかったこともあって、役にたてたと思えてよかったです。同時に字を書くのが好きな自分の能力を活かせたため、やってみてよかったと思いました。

「やってみなければ結果は分からない。ならば挑戦しよう」という気持ちは大切なんだなと活動を通じて実感しました。

 

ボランティアだから「こそ」できること。

 今後は字を書くことで貢献できればということと、動物が好きなのでセンターのメダカのお世話をしてみたいなと考えています。
 ボランティア自体はお金にならない無償の活動ですが、自分のやりたいことを比較的自由にでき、その場をより良いものにしていけるところに面白さがあると私は考えています。

 現代社会は効率性を重視し優れた結果を求められますが、ボランティアでは対照的に手間ひまをかけて試行錯誤しながら自分のペースでじっくり取り組むことができます。私は丁寧に性格にマイペースで物事にあたる性格なので、ボランティアは合ってるなと思いながら活動しています。もちろん最低限のマナーは守らなければなりませんが、そこができていれば、自分のやりたいことがどんどんできるのがボランティアです。

 これからも時間と余裕があればさらに新しいことに挑戦してみたいと考えています。

                                                    (H)

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