「ボランティア・NPO人材育成研修事業」として位置付けている本講座、今年度は、ボランティアと積極的に連携していきたいと考えている社会福祉施設や非営利団体の方を対象とし、ボランティア受け入れの基本を確認しました。
講座は、岡山(6/2)、津山(6/6)、倉敷(6/10)の三ヶ所で実施し、各会場とも熱意ある参加者の方との出会いがあり、主催した私たちも大変良い刺激を受けました。
***
当日の講座は、
「ボランティア受け入れの目的」
「ボランティアコーディネーター(ボランティア担当)の役割 -ボランティアマネジメント」
「ボランティア活動プログラムづくり」
の三点を柱に、ワークや事例を交えながら進めました。
当日参加した方からは、「施設側のメリットだけではなく、ボランティア側のことについても、改めて考えることができた」「ボランティアをお願いしていることは多くあり、生活支援の中でいろいろな取り組みをしていただいていますが、ボランティア活動の後に振り返りを行うような機会を持っておらず、お願いしっぱなしになっているところがある。このあたりをプロセス、プログラムを明確にして、体系的に考えていくことで整理でき、さらなる連携・充実に繋がるものであると感じました」「今まで悩んだりしたこととか、葛藤したことが自分だけではない、みんな同じだと思ったことで、これからも頑張れます。」など、各々収穫があったのだなぁと感じられる嬉しい感想を多くいただきました。
そのほかにも、「基礎の確認だけではなく、ボランティア受け入れをする中で困った事例とその対応方法について学ぶ機会もあると良い」というご意見や、「施設や団体のボランティアコーディネーター(ボランティア担当)同士が集まり情報交換できる場があると良い」などという積極的なご意見もいただきました。
また岡山会場では、講座終了後にオプションプログラムとしてつけた「ゆうあいセンターの見学」にも大勢の方がご参加くださり、ざっくばらんに情報交換ができました。
振り返ると、今回の講座は主催した私たちにとって、ボランティア受け入れの基礎をお伝えするだけではなく、むしろ施設や団体の様子やプログラムづくりでの困りごとなどについて具体的に知ることができる、学びの多い機会だったことを実感いたします。今回できた繋がりを大切に育みながら、施設や団体の方にとって役に立つ企画を、引き続き施設・団体のみなさんともに考えていけたらと思います。
***
ボランティアを受け入れることで、施設や団体の取り組みの質は確実に向上します。
でもその前提として、受入側が、ボランティアのことやボランティアコーディネーションについて正しく理解し、「受け入れ準備」をしておくことが大変重要です。
ボランティアが活動を長く続けてくれるのは、きっとその場所が、ボランティアにとって有意義な場所であったり、活動そのものにやりがいを感じられたり、会いたい仲間がそこにいるから。
そのような「場」や「プログラム」を、自分たちの取り組みの中でどのように形づくっていけるか、そのあたりはボランティアコーディネーター(ボランティア担当)のみなさんの腕の見せ所。うまく形作っていけたら、ボランティアの参画によって施設が変化していく様子が手に取るようにわかり、結構それがおもしろかったりもします。
ぜひ、そんなおもしろさを一人でも多くの施設や団体のスタッフのみなさんに感じてもらいたいと思います。取り組みの途中でわからなくなったり悩みにぶつかったときには、ゆうあいセンターにお越しください。ゆうあいセンタースタッフが、ご相談をお受けして、ともに解決策を探ります。
★毎月11日はボランティア受け入れ相談会の日★
毎月11日の14~15時に、ゆうあいセンターにて、ボランティア受け入れ担当者の方のご相談をお受けしています。活動プログラムづくりや募集のこと、職員間の合意形成や受け入れ書類の作り方など、ボランティア受け入れに関するご相談であれば、なんでもお受けします。複数ご参加いただいていれば、施設の職員さん同士で意見交換する場にもなります。ぜひ気軽にお越しください。
※11日が休館日(月曜・祝日)と重なった場合は、その前後いずれかに変更。
ボランティアコーディネーター(ボランティア担当)のみなさんが、組織内で孤軍奮闘することなく、より良い活動を生み出していけるよう、ゆうあいセンタースタッフ一同、応援しています。
読者コメント