とり.OUSの企画運営する「社会と向き合う僕たちへ」が開催された。
社会人になっても、様々な立場でボランティアやソーシャルグッドなことに取り組んでいる先輩を呼んで、トークセッションをしていくイベントだ。
テーマは「社会人になっても、社会貢献ってできるの?」
グループに分かれ、サイコロの目にそって様々な質問を聞いていく。
豊かなゲストの皆さんから話すことで、学生たちも自分自身の「ソーシャルキャリア」の具体的なイメージができていく。
良かった代表の井口くんの言葉がある。
「僕も3年生で、もうすぐ就職活動が始まる。
周りのみんなリクルートスーツを着て、就職活動を始めた。
でも、就職活動を始めると、今まで一緒にまちづくりをしていた友達がぴたっと活動をやめてしまうことが続いてきた。
"私は、NPOに就職したいわけではないから。これは違う(就職活動とは関係のないことだ)から。”って。
そこに疑問をもった。
今、入口の支援は沢山ある。学生には色んな活動に出会う機会もあるし、チャンスも多く用意されている。それはすごくうれしいことで、ステキなことだけど、それでも、卒業とともにやめてしまうのはあまりにもったいない。
ソーシャルなことに関心をもつ学生は増えてきました。だからこそ、それを卒業していく、スライドさせていく仕掛けが必要になっていくのだと思う」
イベントが終わり、企画をしたとり.OUSの代表井口さんと、スタッフの寺下さんにインタビューをした。
―これから学生たちに何が必要だと思いますか?
「"学生として”社会と関わる場ももちろん必要だが、自分を一人の社会人として認識し、社会にどう貢献して行けるかを考える場は、これからもっと必要になってくると思う。学生時代に培った能力や経験、想いを、"どう社会で活かしていくか”。ソーシャルなキャリアパスの観点で、これからも世の中に仕掛けていきたいですね。(井口)」
「今回のような、仕事と社会貢献を両立している方々の話を聞ける機会はもっと必要だと思う。また、無理せず社会貢献を続けていくことも必要だと感じました(寺下)」
―「はたらく」って? 「社会貢献」って?
「はたらく=社会貢献。大切なのは、自分がどう社会と関わっていくかだと思います。(井口)」
「はたらく→自分のスキル(能力)を活かすチャンス社会貢献→繋がるチャンス 」(寺下)
社会貢献は身近に感じている世代だ。
しかし、環境までは整っていない。
ここにどう働きかけていくか。
学生だけではなく、若者を巻き込んでいく団体にも問われる質問かもしれない。
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