杜の家は、今から4年前の2011年に法人を設立。
岡山市の郊外で経営していたイチゴ農園を障がい者の雇用の場とした。
障がい者の方からの「仕事をさせてほしい」という申し入れがきっかけだった。
現在は、収穫や出荷等仕事内容を細かく分業。
作業により時給も異なり、社会保険をかけている人もいる。症状や体調に合わせた働き方をすることができる環境がある。
「プロフェッショナルな"好き”を増やしてあげる。」
理事長である大森浩史さんのコンセプトだ。
また「明るくハキハキと、いい悪いを言う。」就労者との関わりも見事にストレートだ。
珍しいと言われる農業分野での障がい者の受け入れだけでなく、将来の不幸や貧困を未然に防ぎたいという思いから、障がいを持った子供達の放課後等デイサービスも手掛けている。
放課後デイサービスは、障がい児の将来の人間関係づくりの手助けを考えて始めたものだ。大人になるまでにどれだけの人とつながりがあるか、困った時に助けてくれる人がいるかが大切だと考えている。
「きちんとしたところで働くことを就労と思いがちだが、働き方と生き方が多様でいいと気づかされた。」と笑顔で語る大森さん。
「杜の家」は、就労支援A型事業所や放課後デイサービスといくつもの顔をもつが、共通するのは、通所者が症状に合わせた働き方や学びができるという点だ。
子どもと大人が多様な生き方やつながりを持つ場づくりには、「不幸を減らす生き方をつくる」という、大森さんの思いが込められている。
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※放課後デイサービスとは、障害のある学齢期児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えたサービスのこと。
今回の記事は平成27年6月21日に行われた「ソーシャルライター入門講座」の受講時に、参加者の皆さんによる記事を集め、いくつかをひとつの記事にリライトしたものです。(重複を除くための修正等を行っています。)
NPO法人杜の家公式ホームページ : http://npomorinoie.info/
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