令和4年度に、ゆうあいセンター貸事務所へ新規に入居いただいた8団体について、団体の使命や活動目的をインタビュー形式で令和5年度にかけて紹介していきます。
最終回の今回は「一般社団法人 岡山県成年後見振興会」会長の物部さんにお話を伺いました。
ゆうあいくん:物部さん、こんにちは。はじめに、一般社団法人 岡山県成年後見振興会について教えてください。
物部さん:ゆうあいくん、こんにちは。
本会は、専門職の弁護士と市民後見人が中心となり、認知症、知的・精神・発達等の障害、その他支援を必要とする方に対して、自分らしく安心して生活できるよう、成年後見制度に係る法人後見等の受任、及び関係機関と連携を行い、地域で支える成年後見制度の振興を図ることにより、高齢者等の権利擁護及び地域福祉の推進に寄与することを目的に取り組む、非営利団体です。
ゆうあいくん:さまざまな理由で判断能力の不十分な方々を支援する成年後見制度。活動するなかで大切にされていることを教えてください。
物部さん:私どもの入り口は、「困りごとの手助け、何でもご相談に応じます。」を基本としております。
そして、私たちの対象の多くは高齢の方であり、人生のラストステージという重大な事案のお世話に関わることが目的です。
そのため、お手伝いをさせていただくにあっては、信頼関係を築くことを一番大切にしております。
ゆうあいくん:物部さんは成年後見振興会のほか、生活困窮者を対象とした臨時居所の提供、フードバンク活動、居住支援など、さまざまな活動をされていますが、活動を始められたきっかけや、活動に対する思いを教えてください。
物部さん:きっかけの一つは、2021年の秋に体調不良で2週間ほど入院したことです。
入院中、寝たきり、ガン、心臓病などの患者さんに接した際、「病気により仕事ができなくなり、家庭もうまくいかなくなった。」とのお話をお聞きしました。
幸い、私は元気に社会復帰できましたので、そうした「困っている方に何かできることをさせていただく。」を、この成年後見振興会のミッションのひとつとして行っています。
ゆうあいくん:「できることをさせていただく。」、言葉では簡単ですが、実践されるうえでは時間やお金のことだけでなく、さまざまな壁があると思いますが。
物部さん:そもそも信念をもってやっているとか、負担に感じるとか、そのように大げさには思っていません。
さまざまなご相談をお受けしますが、おかげ様で、いろいろな人とのつながりや専門職の協力により成り立っています。感謝の気持と、困っている人のお手伝いをしたいとの思いで活動を続けています。
ゆうあいくん:最後に今後にむけて、一言お願いします。
物部さん:だれもが望むよりよい人生のために「共に支え合う、共に生きる」。生かされている命をこれからも地域に奉仕できたら幸いと思っています。
今後は、成年後見振興会等の活動だけではなく、脳卒中やガンによって働けなくなった方や、そのご家族に寄り添い支援する、横でつながる会の立ち上げなど、多くのご関係者にご協力をいただきながら推進することも計画しております。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ゆうあいくん:本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
「困っている人のお手伝いをさせていただく。」、「できることをやらせていただいているだけ。」、そう謙虚に語る物部さん。活き活きと活動に対する思いを語ってくださる姿が印象的でした。
【お問い合わせ先】
一般社団法人 岡山県成年後見振興会
住所:〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1 きらめきプラザ2階
ゆうあいセンター内【事務所№3】(JR岡山駅から徒歩約12分)
TEL: 086-238-0949
FAX: 086-251-3172
《取材・編集協力、写真提供》
一般社団法人 岡山県成年後見振興会 [インタビュイー:会長 物部 努 氏]
《インタビュアー・テキスト》
岡山県ボランティア・NPO活動支援センター(ゆうあいセンター)
ゆうあいくん
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