~子どもソーシャルワークセンターつばさのインタビューを通して~
【Volo!! Story8 インタビューについて】
私たちはノートルダム清心女子大学人間生活学部人間生活学科、社会福祉士課程の4年生です。日々様々な福祉分野の勉強に励んでいます。
今回私たちは、生活介護事業所ぬかつくるとこの中野厚志さん、子どもソーシャルワークセンターつばさの紀奈那さん、藤澤祐輔さん、岡山市ひとり親家庭福祉会の景山敦子さんにインタビューさせて頂きました。そのなかで、それぞれの立場での福祉に対する視点や活動への思いなどを知りました。この学びを高校生の前で発表したり他大学の学生に報告したりすることで、更に学びを深めていきました。
『ボランピオ』では、このインタビュー集「Volo!! Story8」よりインタビュー記事を1つずつ紹介してまいります。
記事ではインタビューで知った取り組み内容やインタビューさせて頂いた皆さんの活動に対する思い、そこから得た学びを紹介しています。
是非ご覧ください!
はじめに
私たちは、「一般社団法人子どもソーシャルワークセンターつばさ」にインタビューに行かせていただきました。子どもの貧困について現状を理解していたつもりでしたが、今回、身近な問題と捉え、自分たちがソーシャルワーカーとして子どもたちとどのように関わることができるか考えました。
つばさとは
地域の中で子どもが安心して過ごせる居場所をつくっています。子どもの貧困について考え、子どもたちに寄り添うと共に、今を生きている私たちに何ができるのか、社会への啓発活動を行っています。
~活動内容~
つばさが行っている主な事業内容を4つ紹介します。
① 夜の子どもの居場所づくり事業 倉敷トワイライトホーム
毎週月・火・金曜日と月2回水曜日の放課後に開催しています。様々な理由で親が家におらず、夜を一人で過ごしている小学生から高校生までを対象に、子どもが安心できる居場所を提供しています。
② 中高生向けのカフェ MUSUBI
月1回倉敷駅周辺で中高生向けのカフェを開催しています。スタッフが学生の悩み事や困りごとを受け止め、状況に応じて専門家に繋げる橋渡しの役割も担います。
③ だがしで地域のわっかをつくる だがしわ
毎月第1土曜日に倉敷美観地区周辺で駄菓子屋を開催しています。駄菓子を通して地域の子供と若者とお年寄りが交流できる居場所です。
④ 朝食支援
モデル事業として行っている朝食支援事業です。
一つの事業で朝食支援と不登校支援という複数の効果が生まれます。
~つばさを利用する子どもとのかかわり~
つばさには、貧困家庭の子どもや家に勉強できる環境がない子ども、発達障害をもつ子どもなどがいます。
年齢でくくらず、どこまで理解しているのか、どういう家庭で育ってきたのかなどの背景を踏まえたうえで、子ども一人ひとりに応じたかかわりをすることを大切にしています。
かかわりを通して心をひらいてくれたと感じたときに、活動の魅力を感じるそうです。
毎日会えない、いつ会えるかわからないから、1回1回のかかわりが大事。会うたびに、好きなものなど、子どもを知ることができるアンテナを張っておくことを大切にされているとおっしゃっていました。
まとめ
インタビューから、私たち大学生に何ができるのだろうと考えました。子どもの貧困について理解しているつもりでしたが、具体的にどのような悩みや課題を持つ子どもたちがいるのかイメージをつかめていないことに気づきました。
まずは、情報を調べたり勉強したりすることで、現状を知ることが大切だと思います。そして、実際にボランティア活動に参加するなど、できることから始めることが必要だと考えました。
また、インタビューの中で、「私たちが普段の生活の中で人とかかわっていて、一見変なことをしている、常識から外れていると感じる人がいても嫌悪感を抱くのではなく、違いに関心を持てる人が増えたらいいな」という言葉が印象に残っています。さまざまな背景や価値観を持つ人が同じ社会で暮らしていることをしっかり学びたいです。そして、自分と違う価値観を持つ人に出会ったときに、お互いの価値観を認め合えるようなコミュニケーションが取れる人に成長していきたいと思いました。
■インタビュー記事2■
インタビュー日時:2022年12月9日 磯山奈々 上山璃子 牧田唯Volo!! Story8
発行日 2023年4月30日
発 行 ノートルダム清心女子大学
人間生活学科 社会福祉士課程
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