「自分たちの活動を、もっといいものにしたい!」

そんな気持ちは誰にでもあるはず…!

 

今回は、今年になってボランティア募集を開始し、社会に可能性を拡げている団体さんにお話をお伺いしました。

 

フリースペースあかね

 

「フリースペースあかね」は、不登校や引きこもりの子どもや若者たち、そしてその保護者の方の支援をされている団体です。

立ち上がりのキッカケになったのは、2000年に制作・公開された映画『あかね色の空をみたよ』。

この映画は小学校5年生から中学校3年生まで不登校をしていた少年が、定時制高校に通い、いろんな人との触れ合いを通じ、成長していく様子を描いたもので、10万人以上の感動を誘いました。

 

この映画の上映による収益で「不登校の子どもたちの居場所をつくろう」と誕生したのが、「フリースペースあかね」。

 

一日に10人くらいの子ども、そして居場所を失った青少年たちがやってきます。


 

「フリースペースあかね(以降、一部「あかね」と略)は、家みたいな場所です。

 実際に場所も普通の民家で、居間とキッチンがあります。不登校の子ども達がやってきて、子ども達は居間で過ごし、親はキッチンの方で悩みを相談したりします。

 学校にいけない、カリキュラムの枠組にはまるのが苦しい、そんな子ども達にとっても"家”みたいなこの空間が過ごしやすいようです。

 そういった場所としての様子もありますが、子ども達が『ただいま~』と家にやってくる様子をみると、第二の家だな、と。」

 

そんな風に、おだやかな口調で話されるのは中山さん。

「かつては自分も当事者だった」と語る彼は、今は事務局としてあかねを支えています。


 

―どうしてボランティア探しを始めたのですか?

 

「あかねも今年で14年目になります。月日を重ね、利用される方も多くなってきました。

 悩まれている方に活動を知っていただき、利用していただけるのはとても嬉しいことですが、需要に対応しきれない場面も出てきました。

 たとえば、小学生のようなまだ小さな子どもたちは『お兄さん、お姉さんと遊んでほしい』という気持ちがとても強い。遊ぶ、という行為を通じて、仲間からエネルギーをもらうんです。ただ、一方で子ども達と一緒に来てくれる保護者の方、それからもう少し年齢を重ねた青少年は『聞いてほしい』『相談したい』というニーズがあります。

『遊んでほしい』と『聞いてほしい』。同時にこなすことが難しい、異なるニーズが出てきたんです。」

 

―なるほど。多様な人が関わるからこそ出てくる課題ですね。

 

「しかし、このニーズどちらかに応えようとすると、どちらかが薄くなってしまう。

 僕は比較的若いスタッフなので、小さな子ども達から『遊ぼう』と言われる機会が多いんですが、そちらばかりに目を向けていると、中高生の子たちが『ちいさい子達とばかり遊んでいるから、話が全然できないね』とさびしそうに帰っていく。

 逆に、相談にばかり乗っていると、子ども達がやることがなくなってしまいテレビゲームに走ってしまう。

 あぁ、これはよくないな、と。」

 

あかねの、ボランティア探し。

 

「そこで何かできないかという時に"ボランティア”というキーワードに出会いました。

 あかねは40代~50代のスタッフが多く、子ども達のエネルギーに対応できる人が少ない。そして子ども達が求めているのは純粋な『遊び相手』です。若い大学生などに、ボランティアに入ってもらうことで、子ども達のニーズに対応してもらえるのではないか。そして、経験値の高いスタッフは『聞いてほしい』というニーズに応えることができるのではないかと考えました。

 役割分担をきちんとすることで、活動をもっと充実したものにしていきたいと考えたのです。」

 

― ボランティア集めの時に難しかったことはありましたか?

 

「正直、はじめてボランティアさんをお願いする時、リスクも感じました。

 たとえば、不登校の子ども達と接する時、『良い方向に導こう!』として、教える姿勢になったり、『不登校になった理由を聞いてあげなきゃ!』とし、聞き出そうとしてしまう場合もあります。それが逆効果な場合もある。

 また、少し年齢が上の不登校の青少年にとっては、大学生に対して劣等感を感じてしまうこともあるのではないか…。

 そういったリスクを考えた時に、どんな人にきてほしくて、どこをお願いしたいのか。

 自分たちの中で『役割』を明瞭にしていく作業が必要になりました。これは結構大変でしたね」

 

―その役割分担がきちんと明確になっているのは大事ですね。ゆうあいセンターでも、あかねさんのボランティアに関心を持たれる方は多くいます。

実際のボランティアさんを受け入れた時の様子をお聞きしてもよいですか?

 

「先ほどのリスクも考え、今回は『子ども達と遊ぶボランティア』に限定して始めました。

 リスク以上に、大学生など若い人たちが子ども達に与える遊びのパワーは大きく、活動の力になると感じたからです。

 それから、最初からボランティアさんとして入るのではなく、見学の人として入ってもらい、一利用者として様子を見てもらうところから始めてみました。」

 

 

ボランティアへの期待。

 

「ボランティアさんにお願いすることは『遊び』といいましたが、遊びの中には多くの体験があります。

 ボランティアさんがもっている特技、趣味は子どもたちの体験学習に繋がります。

 また、『何かできた!』というような達成感にもつながります。

ボランティアマッチングの会で知り合った学生さんは、"けん玉が得意”とのこと。

あかねでも、けん玉が流行っており、子ども達はとても喜んでくれました。彼女は時々覗きにきてくれていて、子ども達にけん玉を披露してくれています。」

 

―これからボランティアを受け入れたい。活動を拡げたいと思われている方にメッセージをお願いします。

 

「最初、僕はボランティア受け入れに消極的でした。

 こちら都合で考えてしまうんですよね。『申し訳ないなあ…』みたいな。お願いをする、って感覚が強かった。

 でも、ちょうどボランティア受け入れに関する講座が開催されていて、参加をしてみると『ボランティアをしてみたい』『何か新しいことに出会いたい』と思っている人がいるのだということに気が付きました。

 『そうか! 無理にお願いをするんじゃなく、お互いのニーズが重なり合う場所を探せばいいんだ!』という気持ちが生まれ、ワクワクしたのを覚えています。

 

 新しい人がくると、新しい風が吹きます。スタッフでは吹かせられない風。新しい情報もやってくるし、逆にその人が僕たちのことを届けてくれたりします。

 今までのあかねは、自分たちだけで完結していた分、どこか孤立していたところがあると思います。その中で、ボランティアという形で外と関わりを持つということは、社会とつながりを持つことになる。風通しがよくなる。

 

 あかねでは、ボランティアをはじめ、社会の風をいっぱい取り入れていきたいと思います。幅を持たせ、いろんな可能性を、あかねの利用者の皆さんに感じてもらいたい。

 

 もしボランティア受け入れを難しいな、と思う方がいれば、ゆうあいセンターのような機関を頼るのも一つの手段だと思います。

 これからも、多くの人に知ってもらい、関わってもらえる仕組みを工夫していきたいと思います。一緒に頑張りましょう!」

 

 

~取材がおわって。~

 

あかねさんのボランティアの魅力。

 

それは

・ボランティアの役割が明確であること。

・一緒に可能性を求める、仲間として考えられているところ。

だと思います。

 

ボランティアを単なる「労力」として考えるのではなく、パートナーとして考える。

すると、

「どんな人にきてもらったらいいのだろう?」

「どんな関わり方をしてもらったらいいのだろう?」

という疑問が出てくると思います。

 

そんな疑問を解消するため、ゆうあいセンターでは、ボランティアの受け入れ相談も行っております。

 

活動の可能性、ボランティアで拡げてみませんか?

 

 

インタビュー先団体情報:

「フリースペースあかね」

HP : http://www2.oninet.ne.jp/fs-akane/

フェイスブックページ : https://www.facebook.com/akane

 

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ボランティアコーディネートの相談先:
岡山県ボランティア・NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」
Email:youi@okayama-share.jp
URL:http://youi-c.okayama-share.jp/