この記事は、ゆうあいセンターで開催した「ソーシャルライター入門講座」の参加者による寄稿です。
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セルプとは、英語「SELF HELP(自助自立)」の造語です。
「岡山県セルプセンター」は、岡山県内に住む障害のある方が、自分の力で社会貢献し自立した生活を手に入れられるように支援を行っています。
岡山県内には、障害があり一般企業等で働くことは難しいですが、雇用契約を結んで就労可能な方が活動している就労継続支援 A 型事業所と、雇用契約も結ぶことが難しい方が活動している就労継続支援B型事業所が約 350 あり、その 2 割が岡山県セルプセンターの会員事業所です。作業を依頼したい団体や企業と、その作業を請け負うことが可能な事業所を結び付ける窓口になることが、岡山県セルプセンターの主な活動内容です。
▲岡山県セルプセンター事務所入り口
事業所が請け負うのは、印刷、郵便物の封入や発送作業、草刈りやクリーニングなどが多く、毎年、おかやまマラソンのメダルを一つずつ袋に入れる作業も、岡山県セルプセンターを介して事業所が行っています。
▲おかやまマラソンメダル
また、事業所で作られた焼き菓子や、アクセサリー、キーホルダーといった商品を、きらめきプラザ(岡山市北区南方)1 階「セルプおかやま」や、インターネットなどで販売しています。
「セルプおかやま」では月替わりで各事業所が企画した「イチ押し商品」の販売もしています。
▲セルプおかやま ▲12 月の「イチ押し商品」
インターネット販売「セルプショップ」
https://www.optic.or.jp/SELP-okayama/shop/
今回お話をしていただいた、工賃水準向上推進員の溝口剛さんが現在目指すのは「岡山県の就労継続支援B型事業所の平均工賃月額を全国平均に近付けること」。この1~2年の間に全国平均の16,118 円(平成 30 年度)に近付けることを目標にして、支援に取り組んでいます。
平均工賃月額は各県でバラつきがあります。岡山県は現在、全国平均にも届いていない状況ですが、溝口さんは 30,000 円を最終目標として、積極的に支援活動を続けていきたいと話しています。
そのためにはまず、岡山県セルプセンターの活動内容をより広く知ってもらうことが大事です。溝口さんは、岡山県セルプセンターが周知・広報を充分に行えていないことが課題だと言い、今後はPR 活動に力を入れるためホームページの強化や紹介動画を制作することを考えています。
活動を知ってもらうことで作業の注文を増やし、請け負う事業所も増えれば、自立・社会貢献できる方も増えます。
誰もがお互いを理解し、共感し、支え合う、共生のまちづくりに繋がる活動を岡山県セルプセンターは行っています。
藤田 真由
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