2019年1月号は「美作国創生の担い手たち」と題して、岡山県北エリアの取り組みを中心にお届けいたしました。
“中山間地域”と聞くと、「過疎」「若者が少ない」「暮らしづらい」等々とネガティブなキーワードを思い浮かべる方も少なくないかもしれません。
もちろんそういった課題はありますが、今回ご紹介した市民活動団体の方々に実際に会ってお話を聞けば聞くほど、多様な担い手が課題解決に力を注いでいることをうかがい知ることができます。
今回の記事にもあったように、若者が起業してまちづくりに取り組んでいたり、地域の魅力を可視化し伝える会社があったり、移住者と地元住民が一緒になり事業をおこしていたりと、かかわる人も活動も実に豊かです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、例えば奈義町は、2014年には町独自の試算で2.81という非常に高い合計特殊出生率(女性が一生に産む子どもの数)を達成しています。一指標にすぎませんが、しかしながらひとつの「暮らしやすさ」の顕れとも考えられ、その暮らしやすさの背景には、行政の施策と共に「みんなでしょうえい」が紡ぐ緩やかな繋がりや市民による取り組みが寄与しているのではないかとも思えます。
魅力あふれる人たちがつくる、地域に根差した数々の取り組み。
人口減少の一途をたどる社会の「今後の在り方」を考える上でも参考にすべき事例が、県北エリアにはまだまだありそうです。
この記事を読んでくださったみなさまも、ぜひチャンスを見つけて活動に参加してみていただけたら幸いです。
最後になりましたが、今号の編集にあたり、「特定非営利活動法人 市民活動センターみんなでしょうえい」のみなさまに大変お世話になりました。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
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