財団法人みんなでつくる団体おかやま(通称みんつく)は、地域版クラウドファンディング「割り勘」、個人でも小額から基金を設置できる「冠基金」などの仕組みを提供し、ヒト・モノ・カネ・情報の資源循環を通じて、社会課題の解決を進め「安心で持続可能な地域社会の実現」を目指している団体です。
2012年9月、一般社団法人みんなでつくる財団おかやまとして設立。2014年に公益財団法人となりました。毎月29日をツクる日と定め、「つなぐ、つたえる、シェアする」をテーマにイベントを開催しています。
8月はエントリー団体のプレゼンテーションを聴き、応援したい団体にドリンクお代わりごとにチャリティーをする企画。岡山天満屋のビアガーデンで開催されました。
今回の主役は山陽新聞社へインターンシップで全国から来岡した大学生達。一般の参加者として岡山の行政職員、行政書士、NPO関係者、会社員などが集いました。今回のインターンシップで初めて岡山を訪れた大学生のために、まずは岡山の名所や魅力の紹介からスタート。後楽園はもちろんのこと備中松山城、備前焼に長船の名刀、グルメ情報、ももたろうまつり(うらじゃ踊り)ファジアーノ岡山に湯郷ベルにシーガルズ、岡山マラソンなど、各参加者から魅力満載な情報が出揃います。
和んできたところで、大学生が目指している社会や職業について参加者一同と積極的な意見交換が始まりました。
公務員を目指しているという学生は実際に行政関係者と話し、「実際の仕事内容と自分のイメージのギャップに気づきました。」「NPOや市民とのつながり方がわかりました」と話していました。
さて、いよいよイベントはメイン、乾杯チャリティー。
参加者は500円の寄付をすることで3つのマグネットを受け取ります。その寄付をどの団体(どういう分野)に使ってもらいたいかボードにマグネットを貼って投票していきます。
エントリー団体は自分たちの活動趣旨や活動内容をプレゼンテーションします。子どもの居場所を学習支援をしている学生団体や障害者の支援をしている団体など、4つの団体がなぜその活動をしているのか、どういう成果があったか、今後の課題や目標などを次々と語りました。社会のニッチなところに寄り添う活動はなかなか簡単には理解できませんが、必要としている人たちには大きな力です。参加者たちは、それぞれのNPOが活動を始めたきっかけやどういう人やモノの交流が生まれたか、実際にどのように役に立っているのかなどを熱心に聞き、その中から共鳴した団体へ投票をして行きました。
熱意を持って活動されている人たちの生の声を聞く機会は多くありません。参加者にとって、とても意義のある時間となりました。こうした交流から新しい出会い、アイデア、繋がりが生まれ、岡山が住みやすく、心豊かな街になれば良いことです。地道ではありますが、小さな一歩を積み重ねている団体が長く活動を続けていけること、関わることで笑顔が増えていくことで住みやすい街岡山が発展していけばと思います。
またインターンシップの大学生のみなさんも、職業的な話はもちろん、岡山の魅力と相まって地域への関わり方や視野の広がり、人の繋がりを感じていただけたのではないでしょうか。良い思い出と共に社会で貢献して成長していかれることを願うのでした。機会があれば今後も岡山のことを思い出し、お越しいただければと思います。
(すどうあけみ)
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