ボランピオ

2017年9月号

「心を開いて貰うため何度も通う」不登校支援を行う NPO 活動

2017年09月15日 14:26 by youi_center
2017年09月15日 14:26 by youi_center

NPO 法人すたんどは、不登校児童・生徒の学習支援や居場所作りを行う NPO である。

不登校児童・生徒と年齢が近く打ち解けやすい大学生ボランティア 65 名で無料の塾を開 き、約 40 名の児童・生徒の学習支援や居場所作りを行っている。また、訪問支援や同行支 援も行っている。

引きこもりの児童・生徒は最初から心を開いてくれない。訪問支援では、無理やり部屋の ドアを開けることはせず、まずはドア越しから”友達”になる。不登校の児童・生徒の元へ何 度も通い、1 ヶ月や 2 ヶ月かけて会話をできるようになると、次はその子が好きなことを聞 く。ゲームが好きな児童・生徒には一緒にゲームセンターへ行こうと誘い、興味のある分野 で外に連れ出す。

「不登校で引きこもっている子には支援が必要。支援対象の児童・生徒は、家や学校とい う閉じたコミュニティの中で生活している。そこに私たちのような支援活動を行う外部の 者が、児童・生徒とコミュニティの間に入ることで、その子たちが進学や社会進出をするき っかけになる」と野々宮さんは語る。

岡山大学経済学部三年生の野々村さんは NPO 法人すたんどの理事長を務めており、今後 は他の団体と協力して県全体でこの活動を広げたいと述べている。

(望月)

関連記事

【ゆうあいC 入居団体インタビュー⑦】 『言の葉舎』

vol.44(2024年3月号)

【寄稿】ソーシャルワーカーとして子どもの居場所づくりを考える ~子どもソーシャルワークセンターつばさのインタビューを通して~

vol.43(2024年1月号)

【寄稿】子供たちの自立を支えるNPO法人すたんど

vol.28(2020年03月号)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)